2017年12月06日

<誘導路>視覚障害者と開発 凹凸なく設置簡単 世界も注目

駅や街中でよく見かける「点字ブロック」は皆さんもご存知かと思います。
この点字ブロック、正しくは「視覚障がい者誘導用ブロック」といい、その名の通り、視覚障害のある方の歩行の手助け(誘導)をするものです。
線状のもの(誘導ブロック、または線状ブロック)は「進行方向」を示し、点状のもの(警告ブロック)は「注意が必要な箇所」等を示しています。

また、点字ブロックがほとんどの場合において黄色であることにも、実は明確な理由があります。
それは、視覚障害のある方の中には視覚をもたない「全盲者」と、わずかでも視覚をもっている「弱視者」という2つの分類があり、「弱視者」とされる方がブロックを視認しやすくする理由から、目立ちやすい黄色を採用しています。

視覚障害のある方にとって大切な役割を果たす点字ブロックですが、白杖で地面を叩いたり、足裏に伝わる地面の感触で誘導標示を確認したりする都合上、どうしても突起ができてしまいます。
この突起に例えばご高齢の方など、足腰の弱い方がつまずいてしまったり、車椅子を使われる方の障害となってしまったりすることもあります。
また、雨天時には滑りやすくなるなどの課題もあります。

今回注目した記事では、上のような課題を克服した、画期的な誘導標示について紹介がされています。

その名も「歩導くん ガイドウェイ」だそうで、大阪府八尾市にある企業が製造販売しているゴムをベースに、愛媛県松山市にある企業がデザインを手掛け、視覚障害のある方々と思案や試験を重ねて完成したそうです。
従来の点字ブロック(誘導標示)の課題であった突起をなくしたことで、誰かがつまずいたり車椅子等の車輪が引っ掛かったりするリスクがなくなったそうです。

そして突起がなくなっていても、合成ゴムを素材にしているため、視覚障害のある方は、白杖で叩く際の音や質感の違い、足から伝わる感触や明度差で誘導標示を認識できるそうです。
また、地面や床に両面テープで固定するため工事が不要で、レイアウトも変えやすいというメリットもあるのだそうです。色の種類も豊富で、シールを貼ることでピクトグラム(絵文字)や文字も表現でき、バスやタクシー、インフォメーションなどに導く目印としても有効と考えられているそうです。

これを用いることにより、視覚障害のある方にとって大切な役割を引き続き果たすとともに、従来品の様々なリスクを解消した画期的な誘導標示。
来たる2020年には東京で、オリンピックならびにパラリンピックが開催されますし、これを機に日本国内のみならず、全世界的に普及していくと、視覚障害のある方にも、そうでない方にもよい影響をもたらしてくれそうですね。

今回私がご紹介した画期的な誘導標示についての詳細は、下記の記事にて記載がありますので、ぜひご一読ください。
※Yahoo!JAPANニュース内 2017年11月16日(木)の記事「<誘導路>視覚障害者と開発 凹凸なく設置簡単 世界も注目」(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171116-00000024-mai-soci
東京/内出
posted by 日本眼科医療センター at 15:25| ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする